• ホーム
  • みんなの写真
  • 自分のアルバム
  • 年表&地図
  • 動画

野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」が再び蘇る

~「トシコがちぐさに帰ってくる!」と題して第二弾を開催~

 日本のジャズ喫茶の草分けであり、野毛のシンボル的存在であった「ちぐさ」。若い頃の日野皓正や渡辺貞夫、穐吉敏子といった日本を代表するジャズ・ミュージシャンが愛した店としても知られるが、2007年に74年の歴史を閉じた。その「ちぐさ」を復活させようと、ファンの集まりであるちぐさ会や地元の活性化を目指す野毛地区街づくり会などが中心となって、東京藝術大学講師の川崎義博氏を代表とするちぐさアーカイブプロジェクトが発足した。メンバーの他、多くのボランティアの支えもあり、去る10月8日(金)から17日(日)までの10日間、「野毛にちぐさがあった!」と題して、中区花咲町にある多目的イベントスペース、野毛Hana*Hana内の特設会場で無事、復元・公開された。公開期間中は各方面からの注目を集め、新聞、テレビ、ラジオなど多くのメディアから取材も相次いだ。期間中の来場者数は、2500人を超え、北海道から九州まで、まさに全国からファンが集まる大きな盛り上がりとなった。復活ちぐさへの来場者

 そしてこのたび、第二弾として11月26日(金)から28日(日)までの3日間、「ちぐさ」が再び復元されることとなった。復元された「ちぐさ」店内でコーヒーを飲みながらジャズのレコードを聴けるのは前回同様だが、今回は27日(土)午後4時から5時までニューヨーク在住のジャズ・ピアニスト、穐吉敏子氏をゲストにしたトークショーが予定されている。穐吉氏は、若いころ「ちぐさ」に通ってはジャズの名盤に耳を傾け、渡米してからもオーナーの吉田衛氏と交流を続けていた。今回展示フロアに掲出される写真パネルは、前回とは趣を変え、ゲスト出演する穐吉氏に因んだものが中心となる。その多くは、写真家の奥村勝司氏の提供によるもので、他には穐吉氏と交流のあったルー・タバキンや、吉田翁のポートレートなどで構成される。また穐吉氏から吉田翁に宛てた書簡も展示される予定。 吉田翁の想い出  実は、前回一般公開が終了したあと、とりあえず野毛地区街づくり会の支援で復元店舗や什器、レコードなどの展示物は、会場内にそのまま11月いっぱいは保管できるようになっていた。それまでにゆっくり時間をかけ、丁寧に解体、撤収することで、将来に向けて少しでもいい状態で保存しようとの計画だったようだ。「しかし」と野毛地区街づくり会の小林直樹氏は言う、「出来上がってみたら、あんまり見事でまさにちぐさそのものじゃないですか。関係者の胸の中になんだか熱いものがこみ上げて来ちゃったんですね。このまま11月が終わって片付けるのはもったいない、と」。その頃、穐吉氏の来日コンサートの話が舞い込んできたのだという。そこで、動いたのがちぐさ会会長の遊佐正孝氏。穐吉氏にプロジェクトの経緯を伝え、出演を打診したところ快諾を得ることができた。トークショーのパートナーは、ちぐさ会会員で横浜JAZZプロムナードのディレクターでもある柴田浩一氏が買って出た。こうして、穐吉敏子氏のトークショーを核とする第二弾企画が急速にまとまっていった。

 「ちぐさ」は11月末には、いったんは解体して保管される。その将来については、改めてジャズ喫茶として再開する、ジャズ博物館として整備する、年数回のイベントとして定期的に開催するなど、さまざまな意見がある。しかし、ちぐさ会や地元の人々、ジャズ関係者、さらには「ちぐさ」の懐かしさを体感しようと集まった多くのファンの胸にあった"大切な宝物のような想い出。輝いていたあの時あの場所"を形にすることが、ちぐさアーカイブプロジェクトの目指したものだろう。このプロジェクトにずっと参加してこられた気賀沢ご夫妻は、40年ほど前に「ちぐさ」に通っていたご縁でご結婚されたのだという。その奥様が、前回の初日、徹夜で完成した店内に一歩踏み込むなり叫んだ。「わあー、ちぐさだ」。40年前のあの時のように瞳を輝かせながら。

「ちぐさ」アーカイブ第二弾 <トシコがちぐさに帰ってくる!> 開催概要

日時:2010年11月26日(金)~28日(日)  午前11時~午後7時

     穐吉敏子トークショー 27日(土)午後4時~5時

会場:野毛Hana*Hana(横浜市中区花咲町1-42-1)

入場料:500円(コーヒー又はジュース1杯つき)

トークショー:入場料とは別に500円(開演30分前から)

(銀)

その他の記事

*歴史カフェ(ver.0)終了*

横浜写真アーカイブ協議会主催シンポジウムレポ・・・と見せかけた横浜歴史話・その3

横浜写真アーカイブ協議会主催シンポジウムレポ・・・と見せかけた横浜歴史話・その2

過去の記事を見る