先日本講座が終了した「歴史カフェ」に対し、受講生の皆様からの反響が大きく、主催者サイドの人間として大変ありがたく思っております。
終了後にお配りしたアンケートはまだ回収途中なのですが、既にご提出頂いた方から大変素晴らしい内容の文章を頂戴しました。担当者一人で読んでいては勿体無い、というより、恐らく多くの方の共感を得られる「記事」であると判断致しまして、こちらに転載させて頂きたいと思います。
(ご本人の承諾のもと、一部文章は修正させて頂いております)
ホームページはどうやって作るのか、どういう仕組みなのかが知りたかったので良かったです。
(中略)
余談です。
今現在の高齢者世代が現役で会社に勤務していた時代は、PCが業務に然程使用されていませんでした。従って、扱えなくとも差障りがあまりなかったのです。この為、何も出来ないまま勤め人を『卒業』してしまいました。仕事の為ならともかく、覚える義務も必要もなく、まして新しい事を覚えるのが苦手な年齢になってしまったせいで、敬遠する人も多いのです。
でも、「やりたいな。」と思っている人も沢山います。ただし、教えてくれる人がいない、教わってもよく分からない、自分自身の飲み込みが悪い、同じ事を何度も尋ねてしまい、その内質問もしづらくなる、お金もどんどんかかる・・・ということが原因で躊躇したり、結果的に諦めてしまうのです。
今回のこの講座を受けてみて、横浜コミュニティデザイン・ラボが、このパソコン時代から取り残された「パソコン難民(?)」の救世主に見えました。そして、もっと沢山の「難民」の皆さんがPCに親しめる様にして頂けたら、と思いました。
街中にもパソコン教室なるものがあって覗いてみたことがありますが、結構(お値段的に)高い事と内容が高齢者向きでは無い様に感じて入る気になれませんでした。口頭で説明されるだけでは身につきません。またいくら目の前で手早く操作するところを披露してくれても、まるでわかりません。教わった事を自分で実際にやってみて、それをメモして(すぐ忘れてしまいます)、「立ち往生した時」だけ助けてくれるのが、いいのです。教える側としては、「とてもつきあっていられない」という事になりそうですが、私たちはそうしてもらいたいのです。
PCを扱うにあたって、覚える事は沢山あります。その全部はとても覚えられそうもないですし、またそんな必要も無いと思います。ですが、自分のしたいこと(出来る事)があるとが分かると、如何やるかを知りたくなります。何か教材を使って勉強するという方法もありますが、書店に並ぶ本は読む気になれません。私たちの世代の中には、所謂「取り扱い説明書」的なものすら負担に感じる人も多いのです。
ですが、「こういう事ができますよ、したいと思うでしょう?」「これはこうやるのです。」と、ある程度テーマを絞りピンポイントで教えて頂ける講座があれば、受けたい気が起きる人達がいるはずです。その点今回の受講した「歴史カフェ」は、想像に近いやり方で良かったです。進度が遅くイライラされた方もいるかもしれません。ですが時間としては寧ろ、回数を増やして頂きたいと思いました。
何かを懸命に追いかけるというのは、「呆け防止」になることでしょう。友人も少なく、時間はたっぷりあるという人達にとって、PCはこの上ないツールです。辞書を越えた辞書であり、図書館であり、各種の案内所であり、時には感動も与えてくれます。検索エンジンや動画サイトで懐かしい音楽や場面に出会えたり、また新しく自分の好みのものに出会えることも魅力です。こういうことに「背を向けてしまっている」高齢者層にその魅力を伝える事は、大変意義のある事だと思います。例えば、年を重ねればより身近になってくる「病」に対する知識も沢山得られますし、何より脳の劣化防止になり、延ては高齢者の医療費や介護保険料の抑制にもつながるのではないかと思っています。
PCを使用していて一番感じることは、作業過程で様々な分からない事に出会った時、尋ねられるところがないことです。新品を購入した際は、例えば回数や期限付きである程度の質問には応じてくれますが、それを過ぎてしまってからのフォローがほとんどありません。また、有償になってしまい、これにより質問すること自体を諦めてしまう人も多いと思います。こういう人達を救って欲しいのです。(中略)
普段思っていることなのですが、こういう事を一体どこで言えば良いのかも分かりませんでしたので、こちらで書かせて頂きました。
横浜歴史研究会 齊藤伊三郎
(天)
